北太2

性的な表現が多数含まれています。

【小 説】ある資産家の夢(2020/01/25)

フリーのリポーター浅葉莉乃は、東京郊外に佇む邸宅を訪れていた。
この邸宅の持ち主は、世界有数の資産家である北条幹夫。
北条はまだ40代前半ながら、莫大な資産を築き上げていた。
莉乃は北条をインタビュー取材し、インタビューの模様はそのままインターネットで
ライブ配信される。

インタビュー内容は、北条が先日発表した宇宙での実験計画について。
北条は自費で小型の宇宙ステーションを作り、自身もその宇宙ステーションに行き、
自分で実験をする。
加えて、実験に参加してくれる女性パートナーを募集するというものだった。
今回のインタビュー内で、実験内容の詳細と女性パートナーの募集条件が
発表される予定になっている。

 *   *   * 

北条の経歴等をざっと聞いた後、莉乃は本題に入った。
「では、ここからは、先日発表された宇宙ステーション内での実験について
 お話しを伺います。」

「今回の実験は、私の長年の夢でした。」
北条は感慨深げに言った。
「夢が実現するということで、おめでとうございます。
 一体いつ頃からの夢なんでしょうか?」
「ありがとうございます。
 この夢は・・・、そうですね・・・、
 きっかけは中学生の頃です。
 こういうことをしたらどうなるんだろう・・・って。
 その後、社会人になってから内容が付け足されて今に至る・・・、
 といった感じでしょうか。」
「そうなんですか。
 そうなると、本当に長い間の夢ということになりますね。」
「はい。」
「それで、北条さん。
 今回の実験は、具体的にはどのような内容なんでしょうか?」
「はい。
 一言でお話しすると、
 ガンシャです。」
北条はごくあっさりと言った。
「・・・・。
 ・・・・・・はい?」
莉乃は生中継されていることを忘れて、間抜けな返しをしてしまった。
莉乃が知っているガンシャは一つしかない。
でも、それをこの場で北条が言い出すとは到底思えず、
頭の中が混乱していた。

「あ、これは失礼いたしました。
 申し訳ございません。
 聞き取れませんでした。
 北条さん、もう一度、おっしゃっていただけますか?」
「いいですよ。
 ガンシャ、です。」
北条はごく普通に、無造作に言った。
「・・・・。
 北条さん、私の不勉強ですみません。
 ガンシャというのは、特別な学術用語か何かでしょうか?
 あるいは、外国語とか?」
「両方とも違います。
 日常会話では使いませんが、
 大抵の大人が知っている言葉です。
 浅葉さんも、知ってるはずです。」
莉乃は先程頭をよぎった言葉を再び思い浮かべたが、
まだ信じることができなかった。
「あの・・・、すみません。
 ガンシャとは、どのような字を書くのでしょうか?」
莉乃は不安げに確認の質問をした。
「顔という字に
 発射の射です。
 顔射、です。」
北条は指先で空中に文字を書くようにしながら答えた。

 *   *   * 

インタビューは現在ライブ配信されている。
莉乃はこのままインタビューを続行してよいのか心配になり、
同行している現場ディレクターに視線を送った。

ディレクターのカンペ指示は『続けろ』。

そんな・・・、このまま続けるの?
莉乃は内心かなり動揺していたが、インタビューを継続した。

「北条さん。
 ガンシャって・・・、
 あの顔射のことなんですね。
 ・・・すみません。
 正直、とても驚きました。」
莉乃は敢えて困惑した表情を見せながら言った。
「そうでしょうね。
 びっくりさせてしまって、すみません。」
「いえ・・・。
 それで・・・、つまり、
 今回の実験は、宇宙ステーション内で顔射をする、
 ということでしょうか?」
「はい。
 正にその通りです。」北条が頷く。
「それは・・・、
 ・・・セックスをして、ですか?
 それとも・・・。」
莉乃が心なしか頬を赤くさせる。
「ああ、その点については・・・、
 私がオナニーをして射精します。」
北条は質問内容を察して先に返答した。
「・・・そうなんですね。
 お気遣いいただき、ありがとうございます。」
「いえいえ、どういたしまして。」
「それで、あの・・・、
 どうして、
 宇宙空間で顔射なんでしょうか?」
莉乃は性的な言葉を何度も発言している自分に恥ずかしさを感じつつも、
北条の考える実験に少しずつ興味が出てきていた。

 *   *   * 

「何故、宇宙空間で顔射なのか。
 これは・・・、分かってもらえるとは思っていませんが・・・、
 私にとってはロマンなんです。」
北条が至極真面目な表情で答える。
「ロマン、ですか?」
「ええ、そうです。
 浅葉さん、これから私が言う場面を想像してみてください。」
「・・・・・はい。」
「勃起したペニスがあります。
 そのペニスから、勢いよく精液が飛び出す。
 放出された精液が無重力空間をスーッと漂っていき、
 数メートル先にいる女性の顔にかかる。
 女性は恍惚の表情を浮かべる。」
北条は莉乃の顔をじっと見つめながら話した。
「浅葉さん、どうですか?
 イメージしていただけましたか?」
「はい・・・、
 ・・・・なんとか。」
「それはよかった。
 宇宙空間で射精し、数メートルも精液が飛び、
 女性の顔にかかる。
 これって、すごいことだとは思いませんか?
 これぞ、ロマンです。」
「そ、そうですね・・・。」

莉乃は話を合わせ、疑問に思われる点を質問してみた。

「北条さん、
 すぐそばに女性がいてはだめなんですか?」
「はい。
 女性がすぐ近くにいると、地上で普通に顔射するのとあまり変わりません。
 無重力状態で、慣性の法則に従って精液が数メートル以上も飛ぶ。
 そこがいいんです。」
「・・・・なるほど。
 そういうものなんですね。」
莉乃は妙に感心した。
「さらに、実際には、ペニスの勃起角度、射精された瞬間の精液の速度、
 精液の量、女性との距離、女性の顔の位置等を正確に調べて、
 緻密な物理計算が必要になります。」
「・・・・。
 そうなると、正に実験ですね。」
「そうなんです。
 実験です。
 念入りなシミュレーションも必要になります。」
「うわぁ、大変そう。」
莉乃は思わずつぶやいてしまった。
「ははは。
 莉乃さん、その通りです。
 大変なんです。
 分かっていただけて嬉しいです。」
北条は笑顔で莉乃に言った。

 *   *   * 

「北条さん、もう一つ質問があります。」
莉乃は軽く手を上げて質問する仕草を見せた。
「はい。
 なんでしょう。」北条が微笑む。
「先程、北条さんは『女性は恍惚の表情を浮かべる』とおっしゃっていました。
 ここは重要なんですか?」

この質問を聞いた北条は『我が意を得たり』といった感じで笑顔になり、
莉乃に向かって答えた。

「浅葉さん、よくぞ聞いてくれました。
 実は、この点は、私にとってはとても大事なポイントなんです。
 というのも、私は顔射を気持ちよさそうに受ける女性の表情に
 性的興奮を覚えます。
 なので、参加してもらう女性パートナーには、
 顔射を気持ち良く受けとめて欲しいんです。
 そうでないと、今回の実験は成功にはなりません。」
「そういうことなんですね。
 ですが・・・、北条さん。
 お言葉ですが・・・、
 女性の多くは顔射を苦手に感じています。」
「はい、それは知っています。
 でも、数は少ないかもしれませんが、顔射で性的興奮を感じる女性も
 いると思うんです。
 違いますか?」
「・・・そう・・・・・・ですね。」

莉乃は曖昧な返事をした。
実は、莉乃は顔射が特段苦手ではない。
時には自分から積極的に要求することもある。
自分は顔射で性的興奮を覚える数少ない女性の一人だと
以前から認識していた。

北条は真面目な顔で説明を続ける。
「ですから、女性パートナーは、顔射されて性的興奮を感じることができる方、
 少なくとも私にそう思わせることができる方、というのが条件になります。」
「なるほど、そうなんですね。
 では、演技でもいいということですか?」
「はい。
 演技でもなんでも、私が興奮できればいいんです。
 逆に、女性が本当に性的な興奮を感じていたとしても、
 その表情が私の好みに合わなければ採用にはなりません。」
「なるほど・・・、
 徹底されていますね。」莉乃が感心する。
「はい、徹底しています。
 それと、容姿は100%私の好みで決めさせていただきます。
 私がオナニーして射精するので、私自身が性的興奮を感じないと、
 この実験は成立しません。」
「確かに、それはそうですね・・・。
 それにしても、
 なかなか条件が厳しそうですね。」
「はい、それは認識しています。
 なので、今回の実験に参加していただける女性には
 十分な謝礼をさせていただきます。」

 *   *   * 

「謝礼ですか。
 あの・・・、失礼な言い方かもしれませんが、
 ・・・お金でしょうか?」
「はい。
 パートナーとして参加してもらえた女性には、
 100億円を謝礼として進呈させていただきます。」
「100億円!!!」
莉乃は目を丸くして思わず大声を出してしまった。
「はい。
 100億円出す価値が、私にはあるんです。
 このインタビューをご覧になっている方で、私こそはと思う方は
 是非応募して欲しいです。」
「それにしても・・・、
 途方もない金額ですね。」
莉乃はまだ驚いていた。
「そうかもしれません。
 でも、繰り返しになりますが、
 私にはそれだけの価値があることなんです。
 ただ、・・・。」
北条が言い淀んだ。
「北条さん、
 ただ、なんでしょうか?」
「応募してくれた方全員に参加していただくことはできないので、
 申し訳ありませんが、選考をさせていただきます。」
「北条さん、それは当然だと思います。
 どのような選考をされるのですか?」
「はい。
 実際に私の射精を顔射で受けてもらいます。
 その時の表情、私が感じるフィーリングで選びます。」
「な、なるほど。
 もしかして・・・、
 応募者全員に顔射して選考するんですか?」
莉乃は真顔で聞いた。
「いえいえ、浅葉さん。
 さすがにそれは無理ですので、
 まずは、私が顔射してみたいと感じる方を書類選考します。
 そして、書類選考を通過した方には面接をさせていただきます。
 その後に最終面接として顔射選考をします。」
「・・・なるほど。
 顔射選考ですか・・・、すごいですね。
 ちなみに・・・、
 面接費用も出していただけるのでしょうか?」
「はい、もちろんです。
 面接にお越しいただいた方には100万円、
 顔射選考まで進んでいただいた方には、
 1,000万円のお礼をさせていただきます。」
「そんなに!!」
「はい。
 この実験を成功させたいので、費用は惜しみません。
 一人でも多くの方にご応募いただき、
 最良の女性パートナーを見つけたいと考えています。」
北条はカメラ目線で自分の気持を真剣に訴えた。

 *   *   * 

インタビュー終了後、北条は玄関まで莉乃を見送ってくれた。
同行してきたディレクターは、インタビュー終了直後に先に帰ってしまっている。

莉乃は玄関先で北条に話しかけた。
「実験は公開するのですか?」
「そうしたいとは思うのですが、内容が内容だけに
 インターネットでの生中継は無理ですね。」
北条は残念そうな表情を見せた。
「そうですか・・・。」
莉乃も北条に合わせて残念な表情を見せる。
「ただ、視聴者を限定しての公開は考えています。」
「そうなんですか?
 もし可能でしたら、私も視聴させていただきたいです。」
莉乃は本心からそう願い出た。
「そうですか。
 北条さんなら、喜んで。」
「ありがとうございます。」
「なんなら、女性パートナーに応募して下さればいいのに。」
北条が莉乃をじっと見る。
「私がですか?
 私なんて、書類選考通過できませんよ。」
冗談っぽく莉乃が答えると、北条は真面目な顔になって言った。
「そんなことはないです。
 北条さんは確実に最終面接に残ります。
 というか、残させていただきます。」

北条の言葉を、莉乃は肯定的に捉えることができていた。
謝礼が桁外れに高額だし、そもそも莉乃は顔射に対する抵抗感が
一般的な女性よりも低い。
「それは・・・、光栄です。」
莉乃が顔を赤らめながら答える。
「浅葉さん、本当に検討してくださいね。」
「・・・はい。
 分かりました。
 検討させていただきます。
 では、失礼いたします。」
莉乃は北条に顔射されている自分を想像しながら、邸宅を後にした。


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  1. 2020/01/25(土) 01:38:13|
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